お隣注意報



それから、オレによってくる女たちとは手をきった。

もうだめ。

工藤さんのことかしか考えらんない。

そりゃ工藤さんより可愛い子はたくさんいるし、スタイルいい人だっている。

まぁ工藤さんも可愛いけど。

でもオレは工藤さんが好きなんだよ。

大好き。

出会ってからほんの少ししか経ってないのにこんなにも人を好きになったのは初めて。

…これ一目惚れってやつ?

それからコンビニによってビールを買った工藤さんとオレの部屋で一緒に飲んだ。

夜に男の部屋に来てるってのに無防備すぎる。

もしかしてオレ、意識されてない?

オレは草食系という道で通ってるから信頼されてるんだろう。

それはそれで嬉しかったり悲しかったり。

ビールなんて久々に飲んだ。

そのせいか、頭がくらくらしてきた。

酔いに任せて工藤さんに変なことしないか自分でも心配だなー。

なんてことを考えながら工藤さんに枕を投げつけた。

…あ、なんかそろそろヤバい。

< 28 / 60 >

この作品をシェア

pagetop