お隣注意報
「この枕くださーい」
まだ理性の残ってたオレは、なんかもう草食系とかオレのイメージとかどーでもよくなっちゃって。
「じゃあ工藤さんちょうだいよ。」
思ってることをそのまま口にしてみた。
キョトンとしてる工藤さんに近づいてみる。
また方針状態?
あーもうこのままキスしたい。
いきなり後退りしようとする工藤さんをつかまえて固定する。
工藤さんから香る酒の匂いに、オレはギリギリのところにいた。
どうしよう、理性切れそう。
そう思った刹那、オレの意識はシャットダウンした。
そのあとはどうなったのかな。
自分でもわからない。
でも、朝起きたら工藤さんはいなくなっていた。
オレ大丈夫だったんだ。
よかった、襲ってなくて。