お隣注意報


────ヴヴヴヴヴ

「あ。」

メールきた。

お知らせメール。

「侑ちゃんケータイ持ってたんだ!」

この人マジでアルツハイマー?

カメラん時も使ってたしあんた横から見てたでしょ。

「アド教えて!」

ナンパになれてそうなやつ…。

「詩蓮も教えてもらったら?」

「そうだね、工藤さん良い?」

「はい…」

イケメン二人の連絡先が増えた。

英理に自慢しちゃおっと。

「よし!じゃあ行きますか!」

「どこに」

「遊びに!」

「めんど…工藤さん行く?」

「長原さんは?」

「オレは行くよ!」

お前に聞いてねぇよ。

「どーしよ。行こっか。」

「それでこそ詩蓮!侑ちゃんお金持ってきてー」

あ、私行くの決定なんだ。

「ちょっと待ってて。シャワー浴びてくる。」

「じゃあ私バッグ持ってきます。」

「オレもついてこー」

「来んな!」

「けちー」

はいはい、コケコッコー。
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