お隣注意報
「すいませーん。」
定員さん呼んでなにする気?
あれか、移動してもらうのか。
「これいいですか?」
長原さん優しいなー。
こんなバカのためにそこまでしてあげるなんて。
っておいおい、それやりすぎじゃないお姉さん。
もう機械揺らしたら落ちるじゃん。
「ありがとうございます。」
顔赤くして逃げるように去っていった店員さんを眺めていると。
「あれ?勝手に落ちた。」
そりゃそうだろう!
あんなギリギリまで動かしてもらったら落ちるに決まってるよ!
「やったー100円でとれたー!」
お前の金じゃねーだろ。
「はい詩蓮!返す!」
「ん。」
「え」
なんで?
ポッケから100円…
「あはははっ小銭つめてきたの忘れてた!」
ハァハァを抱き締めながら笑顔でそう言った琉多に長原さんはチョップを喰らわせていた。