お隣注意報


「ごめん工藤さんこいつのことは忘れて。さ、琉多も早く行こう。」

「おいこら詩蓮!犯すぞ?!」

今何て言った?

長原さん男だよね?

「春ちゃんは変態だから気にしないであげて。」

いやもう気にしないどころじゃない。

気にしたくない。

「本当は優しいんだよ!」

「いつでもどこでも優しくするぜ?」

「春樹キモい。キモい。」

「あ?!んだこらもっぺんいってみろや兄ちゃんよ。」

どこのヤクザだ。

長原さんの肩に腕をおいて酔っ払いの親父みたく騒ぐ小野寺さん。

一緒に歩きたくねぇー…

なのになぜか一緒に行動することになっていた。

「大丈夫大丈夫、春ちゃん今付き合ってる人いるから襲われる心配なんてないよ。彼女一筋だからねー。」

「…そうなんだ…」

こんな人でも好きっていってくれる人がいるんだ。

とんだ変わり者だな。

失礼だけど。

そして、カラオケに連行されて琉多と小野寺さんで交代で歌っていた。

私と長原さんはマラカス役。

てゆーか誰だよビール頼んだの。

「もっと飲め!オレの奢りだ!」

お前か。








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