お隣注意報



いつの間にか帰る時間。

場所とか聞いてなかったし帰っていいかな?

「…あ。」

いた。

いざとなるとやっぱ嫌だなー。

「こっちきて。」

「はい。」

大学にこんなとこあったの?

って思うような日の当たらない場所。

あー、漫画によくあるなこのシーン。

「名前は?」

聞いてきたのはパーマの女の人。

今からはパーマンと称す。

男じゃないけど。

「工藤です。」

「工藤さん、あなたなんなの?」

しまった。

なんなの?と聞かれたときの相手を怒らせない対処法考えてなかった。

何て言えばいいの?

なんなの?→ただの人間です。しか答えが見つからない。

「えっと…」

「詩蓮と琉多、二股かけてるって?」

なんですと?

「初耳です…」

「ふざけないでよ!」

パーマン怖ぇ。
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