お隣注意報


「そうだ、忘れてた。前から聞こうと思ってたんだけどさ…あの」

「詩蓮っおはよぉ~!」

「わっ?!」

姉さんタックル強いですね。

ということで私は見事に吹き飛ばされました。

「遅いよぉ~。ずっと待ってたんだから!!」

この人胸でかっ。

ひゃー。わざとらしく長原さんの腕に押し付けてるー。

…でも長原さん興味なさそう…てか平然としてるし。

今時こういう人いるんだ。草食系?

「大丈夫?工藤さん」

「あ、はい…」

「詩蓮っ誰よこのコー。」

「オレの後輩だよ。」

「ふぅん…どーでもいいわ。行きましょ?」

どっ!!どーでもいいって…

地味にショック。

「じゃあゴメンね、ばいばい」

「あ、はい」

「もぅ浮気しないでよ~」

「はいはい」

私は二人の後ろ姿を眺めるしかなかった。

あれ?浮気って…

今の巨乳のお姉さんは昨日の腕に絡み付いてた女の人じゃないよ。

…こういうの二股っていうんだっけ。

「長原さんって…」

遊んでるようには見えないし…

そういうのに興味なさそうだし。

…なんなんだろう。

< 9 / 60 >

この作品をシェア

pagetop