約束~Our Destiny Foever~
いつも通りの一日
『嫌だいかないで…お兄ちゃん…。』
どうして泣いているの?なんで貴方はそんなに寂しそうなの…。
『大丈夫だよ…離れててもいつでも一緒だから。また会えるから』
貴方達は誰なの?ねぇ…教えてよ。
~ジリリリリリリ
『うっ…朝?また、あの夢か』
最近私がよくみる夢。何故あんな夢をみるのか分からない…。
そして私は、自分が誰なのさえも。
唯一分かっていることは私が見つけられたのは海で、手にはテディベアをきつく抱いて倒れていた、ということだけ。この事も施設の人に聞いただけではっきりと覚えていない。
『し~い~‼‼』
一階のリビングから理子の声がする。
水谷理子 私の親友。理子の両親は仕事で海外によく行くらしく忙しくてほとんど家にいない。
そのためひとりになる理子が心配らしく中学の頃から仲のいい私を養子にしてくれて一緒に住まわしてくれている。
『し~い~!椎ったら』
『あ‼ごめん、ごめん』
『早くご飯食べて準備しなきゃ学校に遅れちゃうよ?』