恋する家庭教師
「もぉ…。茜と一緒の学校に行けてホッとしてたのに…」


俺が行ってる学校は、中高一貫の学校だから航行に上がるときはまったく試験を受けなくていい…だから、油断してたんだ…。

高校に上がって中間、期末の点数が散々だった…。


俺だって、勉強したさ。



けど、わからないものはわからないんだよ。


「考えたわ! あんたにも家庭教師をつけるわッ!」
「はぁ!? ちょ、ちょっと待てよ母さん!」

「待て? 待てと言われて待つバカはいないわよ。何が何でも家庭教師つけるから!」



ふざけんじゃねぇ! …と、言いたかったけど、母さんの怖い視線で俺は何も言えなくなった。
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