恋する家庭教師
「じゃぁね。明日、待ってるから! 先生…? ……大好き?」


…ぅげろ…。


それは聞きたくなかったな…。
出来れば、耳を塞いでおきたかった。
いやぁ~!! 耳が腐っちゃう!!



「私も…好き…」


ブッ。

携帯を切ったかと思うと満面の笑顔を俺に見せる。
その幸せな顔がすっげームカつく。
グリコしてやろうか…。



「…やぁ~ん!! 葵~、どうしよう! 先生がぁ『大好きよりも、愛してる…』だって~! どーしよー! 心臓が破裂しそ~!」





「………破裂して死んでしまえ…」



ムカつきはピークを達した。
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