恋する家庭教師
「神田…先生? かしら?」

「ぁ! は、はい! 神田結花です」

ペコリと頭を下げてお辞儀をする。
…しかし『先生』って、慣れないわ…。

「まぁ、香川先生からあなたを紹介するって聞いて、ちょっと不安だったんですけど…あなたなら安心だわ」


「は? ぁ、ありがとうございます…?」


美少女ちゃんのお母さんは、私に会うなりお礼を言われてびっくり。

「香川先生からあなただったら、大丈夫と言われたのよ。うちの子って、ヤンチャって言うか…悪く言ったら品が悪くてね。神田…先生なら見習って大人しくなってくれるかも」



…よく喋るお母さんだ。



「母さん…。いつまで立たせてるの?」


助け舟を入れてくれたのは例の美少女ちゃん。


ありがたい!

美少女ちゃんに注意されてお母さんも慌てて、私をリビングに設置されてるソファに座るように進める。
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