恋する家庭教師
「ぁおいくん…」
名前を呼ばれ、先生から離れて顔を見る。
……何でそんな顔すんだよ…。
柔らかく微笑んだ先生をボゥと見ていると、いつの間にか自分の両頬に俺とは違う体温を感じた。
ゆっくりと近づく先生。
再び重なる唇。
さっきとは明らかに違う感触。
柔らかいけれど優しくて。
優しい中に温かみがあって。
…もう、どうしようもないぐらい俺は嬉しくて…。
「…私の事が好き、なの?」
「………ぅん、好き…」