笑う門にはオレ様がきた!!
「オレ、本当に悪人になってるよね?
君の中で。」


困り顔で笑いながら
須磨さんがコーヒーに口をつける。


「す、す、すみません…」


「別にいいよ。
どうであれ和さんを
裏切るような形になった事には
変わらないし。


あっ
だけどデザイン画を持ち出した
アシスタントは結局すぐに
他のデザイン事務所に行ったけどね。」


結局、
須磨さんは自分の進む道を
選んだだけって訳か…
随分と聞いてたのとは
違った話だよね…。


「オレ約束あるから先に行くけど
ゆっくりしていきなよ。」


そう言うと伝票をサッと取って
会計に行こうとする。


「わ、私の食べた分払います!」


「いいよ、これくらい
ほら、敵に塩をおくれって
言うでしょ?」


パチッとウインク一つ残して
あっという間に
須磨さんは行ってしまった。





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