笑う門にはオレ様がきた!!
感激しながら
おにぎりを食べていると


「っで、どうした急に
オレが帰った事にも気づかないなんて
すごい集中力だな。」


「すいません
その、実は今日…」


私は今日の出来事を
全て師匠に話した。


もちろん、須磨さんと偶然会った事
そして、須磨さんから聞いた話も。


私が話してる間、
師匠は黙ったまま天井の一点を
ずっと見つめていた。


話終わると師匠は


「そっか……話してくれて
ありがとな。」


と言って私の頭を
またくしゃくしゃっとする。


そしてそのまま私を抱き寄せると


「圭のやつ、そんな簡単には
追い越させねぇっつーの。」


そう言う師匠の声は
どこかうれしそうだった。


何よ、二人して…


私はほんの少しだけ
師匠と須磨さんの関係に
嫉妬のようなものを覚えながらも


師匠の体に腕を回すと
ありったけの力を込めて
ギュッと抱きしめた。






< 109 / 212 >

この作品をシェア

pagetop