笑う門にはオレ様がきた!!
その日以来
私は色んな情報を集めたり


片っ端から知識も叩き込んだ。


もちろん、須磨さん関連の
情報も徹底的にリサーチした。


そんな私を見て最初は
所詮、和さんのお気に入りの
新人としてしか見てくれなかったメンバーも


徐々に私に対しての
接し方が変わってきた。


「よく調べたよね、これだけ」


と私の作った資料を見て
感心する奈良さん。


「やはり、敵の手の内も知らないと」


他のメンバー達も口々に
よく出来てるねと誉めてくれる。


がんばってるよ…とか


役にたってるよ…とか


そう…


師匠以外はね…


師匠以外は。


ほんとさぁ


仕事となると


結構、厳しいんだよなぁ


家だとあんなに
優しくしてくれたりするのに…


ついつい余計な事を思い出し
一人赤面する私。


その時、不意にバシッと
丸めた資料で頭を叩かれる。


「いったっ!」


「おい、ボケッとするな
会議始めるぞ。」


師匠はそう言うと会議室に向かった。


何も、頭叩かなくたって
ほんと、家と会社じゃ大違いだよ
と、膨れていると


「グズグズすんじゃねぇ
このスットコドッコイがっ!」


へいへい
いきゃあいいんでしょ
行きますとも
喜んでぇ~~








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