笑う門にはオレ様がきた!!
ミーティングルームに
入ると、みんな席についていた。


「すいません…」


と、頭を下げながら
一番末席に座る。


「じゃ、今回のテーマ発表する。」


師匠がホワイトボードに直々に書く。


メンバーみんなが
その手元に注目する。


そこにはーーーー








『帰る場所』


と、書いてあった 。


「オレはあの古くからあるホテルを
何度でも帰りたくなるような
まるでそれぞれのホームと
思える様なそんな場所にしようと思うんだ。


あのホテルへ来た人達が
また行こうって言うんじゃなくて
また、あそこへ帰りたいねって
思えるような空間にしたい。」


師匠が言い終わると
誰からともなく
拍手が起こった。


そして、口々に
沸き上がるイメージを語り出している。


ああ、


こうして、物事は出来上がって
いくんだね。


師匠が明確に道標をたてて
みんなが力を合わせ
それに向かって進もうとする。


まるで一つの船に
乗っているかのようだね。

















それにしても


帰る場所かぁ… 


師匠にはそんな場所あるのかな…


私は…








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