笑う門にはオレ様がきた!!

そして


頑張ってターボをかけたものの
結局、すべての仕事が片付いたのは
夜の八時をまわっていた。


携帯を見ても師匠からは
メールも着信も何も入っていない。


師匠はまだ戻りそうにないし…


どうしようーーー


私は急いでデスクを片付け
パソコンの電源を落とすと


取り敢えず、
家に帰る事にした。


あっ、そだっ！


遅くなっても家で
クリスマスらしいこと出来る様に
何か買って帰ろうかなぁ、



そうしよ！
それがいいよ。


ゆっくりのんびり
二人きりで
おうちパーティーも素敵じゃん。


チキンにケーキにワインに…


そんな事を考えながら
歩いていると急に携帯が鳴る。


鞄から携帯を取り出して見ると
師匠からのメールだ。


『今すぐ水族館に来い。
兎に角、急げ
わかってるだろな？
オレは待たされるのは
何よりも嫌いだからな。』


随分と勝手なメールだなと
思いながらも


ニヤケる顔を引き締めて
急いでタクシー乗り場へと走った。