笑う門にはオレ様がきた!!
「オレは何もしてないですよ 。
ただ、思ったことを
彼女に言っただけで。」


と照れ笑いする圭が
急に真面目な顔してオレに言う。


「和さん、
オレ和さんにちゃんと謝りたくて…」


予想外の言葉に思わず圭の顔を
直視する。


「えっ?」


「オレ、和さんに酷いことしたなって


だけどオレも意地になって


ずっと突っ走ってきたから


謝ろうとか全然思わなくて…


心の中ではずっと


引っ掛かってたんですけどね。」


圭が視線をテーブルにある
カップに落とす。


「いや、
オレもお前の気持ち
全然解ってやれなくて
お前を随分苦しめたと思う。
圭、悪かったな。」


オレは漸く圭に対して
ずっと気にしていた事を
素直に伝えた。






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