笑う門にはオレ様がきた!!
「心音…」


漸く彼女の名前を呼ぶ。


「師匠の事を思いながら
心を込めて作りました
座ってみてください。」


昔と変わらないあの笑顔で心音が言う。


オレは一旦、心音を離すと
言われた通り座椅子に座ってみる。


ゆっくり背もたれに体を預けると


確かにオレの体に
驚くほどフィットしていた。


「良い座り心地だな
オレの体にピッタリだ。」


「本当ですか!?」


と一瞬で目を輝かせる心音。


「でも、
これだとオレの場所だろ?
タイトルと意味が違ってくる。」


「違いますよ。」


と言うとオレの膝の上に
ちょこんと遠慮がちに座る心音。











「ほら、
これで私の帰る場所になった。」


と言いながらオレを見る顔が
あまりにも愛しくて


ギュッと抱きしめると
そのままキスをした。











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