笑う門にはオレ様がきた!!
三年半という月日が
嘘のようにオレの唇が
ちゃんと心音の唇を覚えている。


心音を抱きしめる腕も
まるで昨日もそうしてたかのように
自然に動く。


静かなこの空間に
オレ達の唇を重ね合わせる
甘い音だけが響く…。


このまま抱いてしまいたい
と思う感情をオレは何とか抑え
漸く唇を離すと


いつもしていたように
かなり短くなった
心音のネコ毛の頭を
くしゃくしゃってする。


「随分、短くしたんだな
腰くらいまであっただろ?」


「えっ…何で知ってるんですか?」


「さぁ?何でだろうな。」


ニヤケる顔をこらえつつ
頭に置いた手を今度は頬に添えると


「お帰り、心音。」


ずっとかけてやりたかった言葉を
心音に言う。


心音は恥ずかしそうに俯くと


また直ぐにオレの目を見て


「ただいま。」


と嬉しそうに笑いながら言った。











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