笑う門にはオレ様がきた!!
ムニュゥ〜
「ひはいへふゅ…」
(痛いです…)
「お前、隙ありすぎ。
ちょっとは警戒しろよ。
ったく…いいか?
オレもただの男だってこと
絶対、忘れるな。」
そう言うと私の頬を
これでもかと言うくらい引っ張ってから
サッと立ち上がり
バスルームへと行ってしまった。
なんだ…
キス…
されるかと思ったのに…
少しだけガッカリしている自分に驚く。
師匠…、
師匠こそ解ってますか?
私がただの女の子だってこと。
師匠に優しく触れられたり
キスされたりするたびに
私の心臓大騒ぎしてますから。
そんなこと
全然わかってないんだから
これじゃあ、私の心の方が先に
師匠に盗まれてしまいます…。