SOWRDS
タイトル未編集

鹿狩り

夜の山奥を一人の少年が駆けている。

少年の背には樫の樹で出来た、自身の背丈半分程の弓とその矢筒を背負われている。

静かな夜の闇に少年の豊かな金髪が煌めいていた。

少年の名は、マルクス=ラボリオン。

山の麓にあるマリラ村に住む狩人だ。

マリラ村の住人は山を恐れて、「悪魔の住処」と呼び近寄ろうとしなかった。

マルクスがいくら、大人に聞いてもその訳は教えて貰えなかった。

マルクスは村で見た鹿を追って、この山に入ってしまったのだった。
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