夜猫




「ーーー


まぁ、こいつに偽名を叩き込んだのは俺等、赤城組だったから。



狙われるのは予想できてた。



だから、監禁したし、念には念をで偽名を名乗らせた。




ま、俺の部屋に監禁したのは俺が夢羽好きだったからだけど。





あのバカみたいにでかかった抗争にお前等の親父さんとお袋さんは、首を突っ込んじまった。



まぁ、それだけお前等愛されてたんだなぁ。



でも、対抗組に撃たれた。



……すまない、俺等の不注意からだ。





それで、夢羽だけは何とか助けられた。



でも、楼愛は無理だった。




しかし、楼愛。



お前良く助かったよなぁ。



絶体絶命だったろ?




てゆか、夢羽には泣き叫ばれるし。



悪気出てきてどうしたらいいかもわかんなくなっちまったぜ。


でも、夢羽名前しか言わねえし。



どうしようもなかった。



だから俺等で育てた。







……んで。




お前等が最初夢羽に会った時。




発狂したろ?





あれは、いや、まて。


断じて俺等じゃねぇぞ?




……俺等の不注意で夢羽の部屋に乗り込まれた。



俺等は焦ってて、部屋の前に見張りも置いたから大丈夫だと思ってたが…



あまかったよ。






対抗組の奴に





犯されちまったんだよ……夢羽。






殴りたきゃ殴れ。



俺等が悪いんだから。




それから、夢羽は感情が無くなって…



あの恐怖の部屋から逃げ出したかった。






……そうじゃないか?」





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