夜猫
良輔side
「……行っちゃいましたねぇ」
「…あぁ」
「あれ、またクールキャラ戻るんですか?」
「あの人格は…「そっか、夢羽に怖がられない様に作った人格でしたね。失敬、失敬。」
コタの失礼極まりない遮り方に殺意が芽生える。
「……いいんですか。
若」
フッと悲しそうに俺を見るコタ。
「…あれが、あいつにとって普通で幸せな暮らしになると思う」
俺はもう影も無い夢羽に想いを寄せていた。
……でも。
「本当に、サヨナラだ」
目を閉じてあいつと居た楽しい時を思い出す。
「……貴方なら、きっと見つけられますよ。
貴方を想ってくれる最高の女性を。」
コタの言葉に
「どーだかな」
笑みを浮かべた。
良輔side-END-