夜猫
「………これからはそうしてろ」
風生が、私の目を真っ直ぐ見て言う。
その言葉に、素直に頷く。
「そういえば、琉羽は学校行ってるの?」
遊優が、私の顔を覗き込みながら聞いてくる。
そんなの……
『行ってない』
てゆか、行かせて貰える訳無い。
「おいおい、義務教育はまだ行かなきゃいけねぇぞ?」
………は、
『義務教育…?』
「お前、まだ小学生だろ」
風生が、いつのまに用意したのか解らないコーヒーを飲みながらポツリと呟いた。