夜猫
「お、やっと来た」
そこには、さっきまで居た奴らがくつろいでいた。
……
『ソファー…』
多くね?
私は内心驚いていたが、風生が私を抱っこしたまま一つの革張りの黒いソファーに座った。
「あー…座った……」
「座っちゃったね」
「……もう、逃げらんねぇな」
「まぁ、あの子なら良いんじゃない?」
皆私を可哀想な眼で見て来たり、優しく見て来たり、訳が解らない。
『……下ろして』
「やだ。」
…
『誰か助けて…』
「あはは。風生に捕まったら終わりだよ。
初めてなんだから。
……風生が此処に連れて来たのもそのソファーに座らせたのも。」
遊優はボソッと何かを言いながら下を向いた。
『…?』
なんか、わかんないけどまぁいいや。