夜猫




「あの、すみませんが、お名前は?」



『ぅ、ぇ……ぁ…』



もはや日本語でも言葉でもない規制を発したら、風生に溜め息を吐いた後、口を開いた。



「琉羽だ。」



私の名前。




を、公衆の面前で暴露した。






「「「琉羽さん、これからよろしくお願いしますね!」」」




中には、無愛想な人も居たが、案外良い人そうな人が多かった。




私はその光景に目を丸くしながら、風生を見た。



すると、風生は私を見下ろして、ニヤリと口角をあげ、笑った。




『よ、ろしくね』






私も、自分を認められた気がして、嬉しくて勝手に頬が緩んで










笑って居た。















< 46 / 216 >

この作品をシェア

pagetop