夜猫
その後、今日は帰る事になって、風生の家に行った。
今更だが、風生の家に皆住んでいるらしい。
皆、なんらかの理由で家族が居ない。
それは、空気で察した。
風生には、お父さんが居るらしいが。
深入りはしなかった。
私も、されると面倒になるから。
『……私、マジで住むの?』
そう。
問題そこ。
私、今からこの家に住むんだ。
「当たり前だろ。」
「何?野宿したいの?」
風生が呆れた顔で答えて、遊優は黒いオーラを背に纏いながら言った。
あんの威圧感がハンパなかった事。
一生忘れないよ。恐ろしすぎて。
私が恐怖で震えると、勘違いしたのか、楼愛が「さむい?」と聞いて来て、慌てて首を横に振った。