夜猫
「今日は何か色々疲れたねぇ」
空祐が牛乳をごきゅごきゅと飲みながら言うと、涼雨も眠いのか半目で頷いた。
半目でもカッコいいってズルいと思う。
私は涼雨をじとーっとした眼で見ると、涼雨は私の視線に気づき、頭の中ではてなを浮かべていた。
「琉羽ちゃん、お風呂入る?」
遊優がニコニコと言って来て、ビクッと肩が揺れる。
『………ぉ風呂…』
「…そ、うだけど…」
遊優が、私の予想外の反応にビックリしたのだろう。
………
『お風呂嫌いッ‼』
私が頑なに拒んで居るのに、全く反応しないで無視するこの人。
「入っとけ」
『嫌っ‼』
「琉羽。」
私は子供の様にブンブンと頭を横に振るが、風生の眉間には皺が寄って行く…
うぅ………
「…風呂出たらアイスやるから」
ピクンと勢いよく顔を上げると、少し呆れた顔で私を見て居る風生サン。
『………は、いる…』
「わぁったから。
ゆっくりでいいからな。」
風生はそう言うと、脱衣所的な所でポイッと私を投げた。
おいおい。
いくらなんでも少し雑だろ。
私はブツブツ言いながら服を脱ぎ、浴室へ入った。