夜猫
「起きたか…」
すると、横から知らないハスキーボイスが聞こえた。
そっちの方向に顔を向けると、顔の整った、綺麗な男の人。
『だ、れ………』
私は、必死に声が震えない様にしたが、
そんなのは意味もなく声が普通に震えてしまった。
「俺等の敷地で寝てた」
俺等の敷地?
意味わかんないけど、この人に助けられたのか…
『ご、めんなさい。出口、どこですか』
私は少しどもりながら聞くと、男は目を鋭くさせた。