夜猫


「……何か勘違いしてるみたいだけど、違うからね?」


腰に巻いてあるエプロンを取りながら遊優が苦笑いしながら奥の部屋からこっちに来た。



『んぁ?』


私はとうとう欠伸をしてしまいながら返事した。



「(いや、思いっきり口に出てたけど…)



楼愛と涼雨が琉羽ちゃんの隣に座らなかったのは、そのソファーが特別な人しか座れないからだよ。」





『私はその特別に入ってるの?』


「うん。そうなるね」


遊優は溜息を小さく吐いてからまた奥の部屋に行った。



「……」


風生が遊優と入れ替わりに来て、私の隣に座った。



じゃぁ、


『風生も特別何だね!』


「は?」


「ちょ、琉羽‼」


「な、何も無い‼何もねぇから気にすんな‼」


「……はぁ…」



空祐と楼愛は必死に風生に何かを言って居て、涼雨は1人で思いっきり溜息を吐いた。



……何だよ。


何か、温度差が激しいよ。この人達。


でも、そこが少し面白い。


その様子を楽しく見て居ると、遊優がまた来た。




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