夜猫





よく見ると、その男の目は金色で、凄く綺麗な澄んだ目をしていた。







「いく宛てがあるのか?」



『っ………!?』



「お前、こんな格好で公園居たんだぞ?





この時期に、こんな薄っぺらいワンピースで。」




『………』



確かにそうだ。



今の時期はもう秋が終わる頃だ。




寒くてたまらなかった。




「どう考えてもいく宛てが無いガキだろ」



『誰がガキよ‼』


私は、初めてこの人に普通の声で喋れた。


「………お前、綺麗な声してんな。」



『は?』



そこ?



今、そこなの?





< 6 / 216 >

この作品をシェア

pagetop