夜猫
よく見ると、その男の目は金色で、凄く綺麗な澄んだ目をしていた。
「いく宛てがあるのか?」
『っ………!?』
「お前、こんな格好で公園居たんだぞ?
この時期に、こんな薄っぺらいワンピースで。」
『………』
確かにそうだ。
今の時期はもう秋が終わる頃だ。
寒くてたまらなかった。
「どう考えてもいく宛てが無いガキだろ」
『誰がガキよ‼』
私は、初めてこの人に普通の声で喋れた。
「………お前、綺麗な声してんな。」
『は?』
そこ?
今、そこなの?