叶わない約束~forever~
2人で
笑って教室に戻った


授業後の教室は
夕日色になっていて
切なくなった


「鈴羅、はなしがあんだけど」

「俺らさ、もう縛んないから、鈴羅を自由にしたる。
もうあの約束もなしだ」


作り笑いの
笑顔で話す春斗

その横で俯く
杏菜と星弥


「なんでそうなんの?」


「そしたら、鈴羅幸せでしょ?」


「星弥と2人で過ごせる」


うちの為に
言ってくれたのは
嬉しいよ


でも
「イヤ」


「星弥も大事だけど、3人を失いたくない」


「鈴羅…別に離れてもうちらはいなくならないよ。」


分かった

今のうちの気持ち


「ごめん、星弥。うちと別れて。」
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