Strawberry♪orchestra
いちごと薔薇とミルクティ
高校を卒業して当たり前のように大学に落ちた俺は、哀しむ母親を他所にずっとやりたかったホストを始めた。

もう今年四月で3年目になる所だ。一年目でナンバー入りしたり信頼出来る後輩先輩との出会いで毎日充実した毎日だったとにかく楽しくて仕方がない



何時ものように飯を食べて昼前に家に帰ると珍しくめかし込んだ母さんが居た。俺に気付いたのか 『康介、今日は仕事?』
ネックレスをもたもたつけながら振り向く。

イラッとした俺は母さんの後ろに回り、母さんの指先が留め金を奪い、とり付けながら話し出した
『いや、今日は休みだけど何?』

嬉しそうに鏡を見ながらネックレスを整えている母さんを横目に俺は机上にあった少し汗を流している麦茶に口を付けた

『今日お客さんが来るから、お部屋綺麗にしててね。』

母子二人で暮らしていたわが家に来客なんて滅多に無いから正直驚いた

『来客って誰だよ会社の人?ならまた宮脇さん?』

ちなみに宮脇さんはぽっちゃりとした眼鏡の気さくなおばちゃんだ
母さんの十年来の友人だったりする

机の上にあったチーズが旨そうに見えつまもうと手を延ばした矢先耳を疑う言葉が聞こえた

『ん?ちがうわよ。母さんの彼氏』

余りにもさらっと顔色を変えず驚くような事を言い放った為思わず俺は母さんをガン見した

じろじろと母さんを見ている俺を見て不気味ねぇ〜と首を傾げ半笑いでバックを掴み出入口へと母は歩き出した


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