どうぶつ童話集。
かなりあの羽根が治った頃、またネコのリクがやって来ました。
「やぁかなりあさん、キミは明日ようやく自由になれるよ。でも結局じゅーちゃんに『ありがとう』を言わなかったね」
かなりあはシュンとしてクチバシを開きましたが、やっぱり声は出ませんでした。
「じゅーちゃんがダメって言わなかったら『ありがとう』を言えないかなりあなんか食べてしまう所だったのに」
リクはプイッとかなりあにしっぽを向けて行ってしまいました。