どうぶつ童話集。
 

大きな大きな葉っぱの下で。


青い葉っぱをモシャモシャ食べるアオムシくん。


今日もお空を見上げて綺麗なちょうちょさんを見つけました。


「アゲハチョウのお姉さん、こんにちは。今日はどこのお花畑まで出かけるの?」


「こんにちは、アオムシの坊や。今日はスミレの花を探しに行くの」


アゲハチョウはひらり。と優雅にアオムシの近くへ降り立ちました。


「ボクも早くお姉さん達みたいに綺麗なちょうちょになってお花の蜜を食べに行きたいな…ボクもアゲハチョウのお姉さんみたいに綺麗なちょうちょになれる?」


アゲハチョウはふわり。と飛び上がってクスリと笑いました。


「それはどうかしら?坊やはたぶん真っ白なかわいいちょうちょになると思うわよ」


「真っ白なちょうちょ?」


「そう、雲みたいに真っ白で、シロツメクサみたいにかわいいちょうちょ」


アゲハチョウはニコニコ笑ってスミレの花を探しに行ってしまいました。


 
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