どうぶつ童話集。
泣きたくなってお空を見上げたら
高い木の枝にふわふわの尻尾がゆらゆらゆれていました。
小さなしまりすの女のコが、枝の上からスルスルとおりてきました。
「はじめまして。あなたもひとりぼっちなの?」
しまりすは女のコにうん、と頷きました。
「ママも、お兄ちゃん達も、いなくなっちゃったの…ぼく、ひとりぼっち…きみもひとりぼっちなの?」
女のコもうん、と頷いて、ニッコリ笑いました。
「でももうひとりぼっちじゃないよっあなたに逢えたからっ!」
しまりすは嬉しくなって、キラキラした瞳でニッコリ笑いました。
おしまい。