どうぶつ童話集。
 

ある日。

そんないるかの近くを大きなクジラが通りかかりました。


「こんにちは、いるかさん。そんなに息を切らしてどうしたの?」


海面に戻って来たいるかにクジラは不思議そうに尋ねました。


「こんにちは、クジラさん。ボク、探し物をしてるんだ…でも息が続かないから海の底まで行けなくて…」



いるかはポロポロと涙を流しながら、クジラにカモメの宝物の話をしました。


 
< 87 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop