恋を知った
「里夜ちゃんの家って遠いの?」
「………別に」
「そっかぁ。ね、俺里夜ちゃんの家行きた…」
「無理」
「…やっぱり…」
五分ほど歩いて
「じゃ、私はこれで」
と右に歩いた
「……………………」
早歩きで家に向かう
「……………」
くるっと後ろを振り返り
「何でついて来る」
ニコニコしてるこの男に聞けば
「安全のため」
と言われた
「ついてくるな、ストーカー」
とキツく言えば
「うん。里夜ちゃんだけのね」
と受け入れられた