無茶で最高なおバカ達☆


取り敢えず“ばか”というメールは無視して


「あのさ、理事長室ってどこか分かる?」



まずは、理事長室に行かないとだめだ。



目の前の男は私の顔をじーっと見てくる。



…こいつ、私の話し聞いてんのか?




「ねえ、聞いてる?」


そう言うと男は我に戻ったように


「あ…わるい。


知ってる。案内してやろうか?」



案内…いやありがたい。



とてつもなく有難いんだが…




「いや、それは悪いから、どういったら良いか教えてくれるかな?」




「…このまま真っ直ぐ進んで右曲がって、そしたら階段あっから、2回上がって、その後また右に曲がって左に曲がったら多分見える」




男は視線をそらして教えてくれた。



「そっか!ありがと」



私はお礼を言って理事長室内に向かった。





後ろの男が怪しげに笑っていた事を知らず。




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