無茶で最高なおバカ達☆
「皐月!行こっ」
ニコッと笑って皐月の手を引く
「あ!お、お、おおおお前!」
皐月は顔を片手で隠す。
その隙間から皐月の顔が真っ赤になっているのが見える。
24歳にもなって可愛いやつ。
可愛い皐月の姿にフッと笑ってまたさつきの手を引く
「皐月、大丈夫か?」
「ああ。(大丈夫じゃないわっ!心臓もたねぇよ)」
さっきの男に言われたように右に曲がる
すると逆に引っ張られ皐月の胸に飛び込む形になった。
そして、ギュッと抱きしめられた
「ちょ!皐月!なんだ!はなせ!ばか!」
「いや、ちょい待て、ちょ暴れんな!」
近過ぎて殴る威力が減る
「皐月!はなせ!セクハラ!変態!ハゲ!ぼけ!」
「ハゲてねぇわ!フッサフサだわ!抱きしめたのには謝る!
けど、なんでお前右に行くんだよ!」
だって…
「さっき男が右行けって言ったんだよ!」
私の話を聞いて皐月は、ん?と頭を傾ける
「朱莉、騙されたんだな
とりあえず理事長はこっちー」
皐月はそう言ってさっき私がしたように私を引っ張って連れて行く
だまされた?
…あの男…ただじゃおかねぇぞ。
私は眉間にシワを寄せて皐月についていった。