鬼の花嫁 ‐巡る季節‐
「姫様、お茶をお持ちしました」
刹那がお茶を持ってきてくれて、
それに礼を言い隣に座るよう促す。
そして、お茶と団子を挟んで
二人でおやつタイムの開始だ。
「ん、これ美味しいですね!」
「だよね!邨田屋(ムラタヤ)の団子は
美味しいって教えてもらったの」
刹那って働いてばかりだから
息抜きもしてほしいし
喜んでくれてよかったあ………
刹那の笑顔を見つめ、
団子の美味しさも合わさり
私も頬を緩めてにこりと笑う。