鬼の花嫁 ‐巡る季節‐
「ねぇ、良助くん」
「ん?」
にこりを微笑んで良助くんを見る。
「また来年も、
雪うさぎ作ろうね」
そう呟くとクスリを笑って
良助くんが答える。
「おう。もっと積もったら
かまくらでも作るか!」
そんな事を言って二人で笑う。
良助くんの頷きに、また
来年があると肯定されて胸が高揚する。
来年は作ってみるといいかもしれない。
風神さんの雪だるま。
そんな事を思った
寒い冬の一日…*。+
【良助編 終】