セイクリッド
…っていうか、大介は?


まさか置き去りってことはないよね?



未だに混乱したままの頭で、ふらふらと立ち上がった。





「だいす――…け……?」


名前を呼んでみたものの、私はそこで違和感を覚えた。


「……え、ちょっと…え?」


立ち上がったことで広がった視界。

見えたのは、まったく知らないもの。


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