セイクリッド
「迷っているモノに、初めてあった」

「……」

「俺に何か出来ることある?」



…やっぱり、この人ちょっと変。

なんか、私みたいだ。



まぁ、手の平の傷を治してしまう……っというマジックみたいなことをやってのけてしまうんだ。

普通ではないだろうけど…



「なら、駅までの道を教えてくれますか?」

「……駅?」

「はい。そしたらアパートに帰れます」

「……」

「あの?」

「ごめんね、俺は力になれそうにないや」

「え?…どうして?」





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