セイクリッド
「夕暮れまで、まだ時間がある…町を見物していこうマリア」

「ありがとう。ミコトっていい人だね」


あ、人じゃなくて神様か…っと続けると、人でいいよっとミコトは笑った。



「俺達と人間とは、そんなに違いがあるわけじゃないんだ。住んでいる世界が違うから、普段触れ合ったりは出来ないけど……俺は、同じ‘イキモノ’だと思ってる。だから呼び方はどうだっていいよ」

「……そっか、そうだよね。ミコトも私も生きてるのは同じなんだよね」

「うん。…まぁ、高天原の住人は、少し変な力を持ってたりするけどね」

「ミコトも、私の怪我を治してくれたもんね」




……でも私、それを‘変’とは思えない…


素敵な力だと…思うけどな。



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