セイクリッド
ミコトは、町を眺めながら歩く私に、さらにこの世界の話をきかせてくれた。
「昔は、高天原ももっと…不思議な力で溢れていたんだよ」
「……」
「けど、人間の世界で時間が流れるみたいに…高天原も変わって行ってる……この町の住人も、かつては‘どこかの神’だったけど、今はほとんど力を持っていないモノ達ばかり」
「……」
「それに、‘荒津神’(あらつかみ)も増えてきてしまってる……高天原が昔のように豊かになることを俺は夢見てるんだ」
「ねぇミコト。荒津神って何?」
「神の力に溺れ、本来の姿を忘れているもの…世の中を、闇に染めようとする連中だよ」
そいつらが、人間を快く思ってないモノだよっと、ミコトは続けた。
「昔は、高天原ももっと…不思議な力で溢れていたんだよ」
「……」
「けど、人間の世界で時間が流れるみたいに…高天原も変わって行ってる……この町の住人も、かつては‘どこかの神’だったけど、今はほとんど力を持っていないモノ達ばかり」
「……」
「それに、‘荒津神’(あらつかみ)も増えてきてしまってる……高天原が昔のように豊かになることを俺は夢見てるんだ」
「ねぇミコト。荒津神って何?」
「神の力に溺れ、本来の姿を忘れているもの…世の中を、闇に染めようとする連中だよ」
そいつらが、人間を快く思ってないモノだよっと、ミコトは続けた。