セイクリッド
「一口に‘神’って言っても…いろいろあるんだね」
「簡単に言うと、高天原に住むモノを‘天津神’(あまつかみ)。マリアの世界に腰を据えているモノ達は‘国津神’(くにつかみ)って呼ばれてる」
「ミコトは物知りだね」
「マリアよりは詳しいな」
振り返ったミコトは、楽しそうな笑みを浮かべた。
私を見下ろす目が、透き通るようなブルーで思わず見ほれてしまう。
「きっと、俺と過ごしたらいろいろ詳しくなるよ。そしていつか、帰る方法を見つけてあげるから…だから安心して俺を信じなよ」
見つめ合うみたいな形になっちゃったけど、それで照れたのは私だけ。
ミコトは、殺し文句を口にしておきながら、なんでもないことみたいにまた歩き出した。
「簡単に言うと、高天原に住むモノを‘天津神’(あまつかみ)。マリアの世界に腰を据えているモノ達は‘国津神’(くにつかみ)って呼ばれてる」
「ミコトは物知りだね」
「マリアよりは詳しいな」
振り返ったミコトは、楽しそうな笑みを浮かべた。
私を見下ろす目が、透き通るようなブルーで思わず見ほれてしまう。
「きっと、俺と過ごしたらいろいろ詳しくなるよ。そしていつか、帰る方法を見つけてあげるから…だから安心して俺を信じなよ」
見つめ合うみたいな形になっちゃったけど、それで照れたのは私だけ。
ミコトは、殺し文句を口にしておきながら、なんでもないことみたいにまた歩き出した。