セイクリッド
「けど……」

「さぁ早く!」

「はい…」


ゆったりと前を歩いてたミコトの隣に、私は急いで並んだ。

…でもこれじゃ、私が嫌々隣を歩いているみたいじゃないかな?



ミコトにそう思われてたら、なんだか嫌だな……


様子を伺うように、ミコトの顔を盗み見る…


「っ」

けど、‘盗み見る’ことは出来なかった。



ばっちりミコトと目が合ってしまった。



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