セイクリッド
―――――



「どういうことなんです?」

「悪いな……いろいろ事情があって」

「…あの子、どこのモノですか?あそこまで神力を感じないなんて…」



町を歩きながら、ミコトとシグレのふたりは言葉を交わした。



「彼女。人間なんだ」

「人間!?本当に?…いったいどこから」

「わからない…けど、困っていたから助けてあげたくて」

「あなたはまた……わかっていますか!?あなたは――…」

「わかってる。けど、これも何かの縁だ。協力するのが神の役目だろ」

「…そう…ですけど」

「だから、一緒に連れて行く。何…すぐに帰る道を見つけるよ。低級の神の悪戯なら…すぐに方法もみつかる」

「…いいんですか?そのようなことに時間を割いて」



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